おはようございます。”おこめさん”です。
昨日はコミュニティオーガナイジングの概要について説明しました。
コミュニティオーガナイジングとは世の中を変える手法が理論的に体系的にまとめられたものということでした。
これまでさまざまな先人たちが試行錯誤しながら世の中を変えてきた、
その方法が理論的に体系的に学べるすごい学問なのです。(すごいって)
世の中は変えられる、と知ること
その具体的な方法について知っておくことは
これまでどこか諦めの目を向けていた世の中を見る視点をかえる大切なことだと思います。
ということで、今日と明日は社会を変える方法論、コミュニティオーガナイジングについて、具体的なステップと簡単な解説を紹介したいと思います。
学校では教えてくれない「社会を変える方法論①」編です。
参考
コミュニティ・オーガナイジング――ほしい未来をみんなで創る5つのステップ
※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。
おこめさん→現在育休中の2児のパパ。教員10年目。2021年4月に独立し、オンライン塾を開校予定。
目次
ストーリーを語る
コミュニティオーガナイジングのステップは次の5つのステップから成り立っています。
1、スト―リーを語る
2、関係構築
3、チーム構築
4、戦略作り
5、アクション
まずはステップ1ストーリーを語るです。
社会を変えるといっても、最初から最後まで一人では決して実現できません。
いかに大きなコミュニティを作り、そこに所属する一人ひとりがリーダーシップをとれるか、これが大事になります。
リーダーがまわりに影響を与え、その周りがリーダーになり、さらにまわりに影響を与えていくという形です。(このリーダーシップの形をスノーフレークリーダーシップといいます。スイミー)
このコミュニティをつくるための仲間集めの第一歩がストーリーを語るなのです。
自分が今、何に困っているのか、どこに不満を抱えているのかを語るということです。
(あくまでも社会を変える原動力は世の中に対する負の感情、怒りなどがベースになるといいます。その上に未来への希望などが重なってくる)
ここでのポイントは
①相手が想像できるようにできるだけ具体的に語る
②自分の弱さを語る強さを持つ
③自分の価値観が伝わるように
の3つ。
さらに、語る内容を私のストーリー(自分が困っていること)から私達のストーリーに(みんなが困っていること)していきます。
私達のストーリーにするためには、そもそもの課題が自分一人のものでなく、社会的に共感をうむものである必要があります。
そして、相手を巻き込むためにはいかにその課題がみんなのものであるかとイメージさせるかが大切です。
最後に具体的にどう解決していけるのか、具体的な行動を語ることも必要です。
それが社会で問題なのはわかったけど、どうしたらいいの?
という疑問に答えられなければいけません。
このようにステップ1、ストーリーを語るでは
私のストーリー、私達のストーリー、行動のストーリー の3つを組み合わせて語ることが必要です。
関係構築
ストーリーを語り、仲間が集まったとして、そこからはそのチームメンバーとの関係構築が大切になってきます。
コミュニティオーガナイジングでの関係構築の基本は1対1です。
そして、共通の価値観、共通の関心、資源(得意なこと、 好きなこと 自分が貢献できること)を見出すために会話を重ねます。
ここでのポイントはコーチングです。
相手の価値観や関心、資源を知るために質問をしていきます。
どうして、私の声掛けに興味を持ってくれたの?
なんで、それが大事だと思うの?
普段どんな活動をしているの?
一方的な質問にならないように、自分からも改めてストーリーを語ることも必要です。(大事なのは相手に自分のストーリーを語ってもらうこと。質問攻めをすればいいということではない)
そうして、自分の価値観や関心と共通している部分などを探していきます。
さらに問題を解決するために、お互いが持っている資源を組み合わせるとどんなことができるのかを話します。
こうすることで、一人では見えてこなかった解決策なんかも見えるようになります。
チーム構築
そしてチームを作っていきます。
ここでも大事になるのはやっぱり関係構築です。
つまり1対1の関係をしっかり作っていくことが基本になります。
その上で、チームとしてまとまるためには、そこで共有できたものをさらにみんなに広げるということが大切です。
一つの紙にみんなの価値観、関心、資源 を書き出していきます。
価値観や関心については、そこに集まったみんなの共通が見えてくるとよりチームとしての土台は固くなります。
ここからは更に強いチームにしていくためのポイントです。
それは3つの条件 3つの決定 3つの結果です。
強いチームの3つの条件とは
1、境界がある(チームの内外。参加条件が明確)
2、安定している(メンバーがある程度固定、集まる時間が固定)
3、多様性がある(一人ひとりの抱えている背景、持っている資源など)
強いチームの3つの決定とは
1、共有目的(メンバーの共有した価値観に基づいて、わかりやすく人をひきつけるもの)
2、約束・ノーム(ルールでなく約束。みんなの価値観に基づいて、大事にしたいことを明文化しておく。意思決定の方法や議論の方法なども)
3、役割(相互依存するような設計が大事。すべてのメンバーが他の人の成功に関れるように)
強いチームの3つの成果とは
1、ゴールの達成
2、チーム能力の向上(チームワークが向上し、リーダーシップが育まれる)
3、メンバー個人の成長(活動の結果個人が成長する)
これらを意識したチーム運営がかかせないということです。
例えば、資源をまったく出さなくても組織が動けてしまう設計はよくないし、同じような人たちだけの集まりでもいけない。
また目的の達成に固執するあまり、先頭の一人だけが突き進むでもいけないし、結果としてみんなが成長できるような形になっていないといけない
などです。
おわりに
今日は社会を変える方法論①でした。
チーム作りにおいてはさまざまなところに転用できるかと思います
(クラス作りにもいかせませすね)
明日は社会を変える方法論②で、より大事な部分にせまっていきます。
(戦略が何よりも大切)
もしよければ明日も読みにきて下さい。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。
また いつも スキ イイね コメント ありがとうございます。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。