おはようございます。”おこめさん”です。
今日は昨日に引き続き、吃音についての回です。
正しい知識、認識を持つことで、知らずに人を傷つけてしまう人がいなくなるように。そんな思いで今日の第2回も書いていきます
(ぼくが知らずに傷つけてしまっている人でした)
学校では教えてくれない「吃音って何?その2」編です。
その1はこちら
参考
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おこめさん→現在育休中の2児のパパ。教員10年目。2021年4月に独立し、6月にオンライン塾を開校予定。
※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。
目次
簡単なおさらい
・2~5才に出てくることが多く、就学前後に8割は自然と治まっていく
(2割はそのまま大人になる)
・吃音をもつ人は全人口の100人に1人の割合で存在する
・男性に多い
・その原因の8割は遺伝によるもの
・愛情不足や接し方の問題、子どもの精神的ストレスなどによって発吃するというわけではない(ここ大事)
・治す方法は確立されていない
・言語訓練はあくまでも治すためではなく、吃音とうまく付き合っていくために行うもの(吃音がダメなものだから治さないといけないってわけじゃない)
・国や人種によって発吃の割合は変わらない。
知らずに傷つけてしまうこと
人口の100人に1人の割合で存在するということは、多くの人の人生で吃音のある人と関わりがあるということです。
例えば学校では
35人学級3クラスの学年には最低でも一人はいるということになります。(年齢が低いほど、その割合は高くなる)
そんな中で、吃音のことを全く知らなかったら傷つけてしまうことになります。
そして、小学生の頃のぼくもそうでした。
小学校1年生のとき、クラスの友達に吃音持ちの子がいました。
休み時間に、その子の喋り方を笑いながら真似をしてしまっていました。
しかも何回もしつこく。
僕の中でその話し方が衝撃的だったのか、それともどこかに罪悪感があったのか、その時の様子が今でも鮮明に思い出されます。
保育所は別々だったので、知らなかったとはいえ酷いことをしてしまったなと、今更ながら後悔しています。
あとは、こんな場面
吃音がでてきた子どもを持つ親に対して、
「もう少し子どものことちゃんと見てあげなさいよ」
これも、吃音の原因をいわゆる愛情不足、環境の変化によるもの
と間違った認識をしてしまっていることでその親を追い詰めてしまっていることになります。
昨日も書きましたが、誰でも完璧な子育てなんてできません。
「あなたのせい」
と言われた時に、心当たりがない親なんていないのです。
子どもの吃音を親のせいと言われた時、自分を責めてしまうのは当たり前です。
またこんなニュースもありました。
スタバ、吃音症の客ばかにした店員を解雇【7月7日 AFP】米コーヒーチェーン大手スターバックス(Starbucks)の店員が吃音(きつおん)症の客をばかにしたとwww.afpbb.com
このように、知らないってことは知らず知らずの内に人を傷つけてしまうことにつながるのです。
吃音には波がある
これも大事な知識です。
吃音には波がある、という表現がされますが、これは”吃音がでるとき”と”出ないとき”があるということで、朝、昼、夜の波もあるし、季節によっての波、年齢によっての波もあります。
この波による吃音の減少が何かの対策をした結果「こうしたから良くなった」と誤解をうんでしまうことにつながってしまうのだと思います。
だけど、この波は何かをしたとかとは全く関係なく、その人の中にあるものだそうです。
これを踏まえると、就学前後に自然と吃音がなくなってきたときに、「吃音が収まったな」と思っていても、実はそれはただの波で、高学年になってまた吃音が出始めるってこともあるわけです。(あくまでも吃音は遺伝的要因が大きい)
これも理解しておく必要があります。
スイッチがある
波がある、と似ている表現ですが、吃音にはスイッチがあると言われることがあります。
これは、吃音が出るタイミングにスイッチがある、ということです。
例えば、
独り言や歌、ペットに話しかけるときには出ないけど、
人との会話の時には出る
というのがそれにあたります。
合唱や号令など一緒にいうときには出にくいというのがこのスイッチの関係によるものです。
このスイッチと波が組み合わさることによって、「どもる時はどもるし」「どもらないときはどもらない」という状況が生まれるそうです。
おわりに
今日は吃音の波とスイッチについての説明でした。
明日は吃音についてラスト 二次的障害についてです。
(本当はまとめて今日書ききろうとしたのですが、5000文字近くにあり、流石に分けました)
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。
またいつもスキ イイネ コメント ありがとうございます。
これからもどうぞ、よろしくお願いします。