おはようございます。”おこめさん”です。
最近いたるところで、100年時代 という言葉が聞かれるようになってきました。
この”100年”ってどこから来たんでしょう。
ぼくも
なんとなく長生きするんでしょ。
くらいに捉えていました。
だけど、そんな単純な話じゃないんですね。
今日は100年時代に入ることによっておこる影響と、それに向けた対策について LIFE SHIFT という本を参考にまとめていきます。
学校では教えてくれないシリーズ「100年時代の生き方編」です。
参考
※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。
おこめさん→現在育休中の2児のパパ。教員10年目。子育て、教育に関して毎日発信中
目次
100年時代ってどういうこと?
まず100年という言葉がどこからきたのかをまとめていきます。
これは人口学者が今の子どもたちの平均寿命を推計した結果で、その子達の平均寿命が100歳を越えるというところからきています。
具体的に、2007年生まれの子どもたちの半数が少なくとも104歳(日本では107歳)まで生きるというデータがでています。
これは急に伸びたというわけではなく、人類の平均寿命はこれまで右肩上がりにのぼっているということからもわかることです。
若い人ほど長く生きる可能性が高いといわれていますが、これは10年ごとに平均2、3年のペースで平均寿命が上昇しているということです。
つまり、50%の人が到達する寿命を考えると
2007年生まれ→104歳
1997年生まれ→101~102歳
1987年生まれ→98~100歳
1977年生まれ→95~98歳
1967年生まれ→92~96歳
1957年生まれ→89~94歳
となるそうです。
また、このデータは世界の平均なので、発展途上国といわれる国の人々の寿命も確実に延びていくことが予想されています。
健康な期間が延びる?
では人生が100年続くとしたとき、不健康で自立した生活が送れない時間が延びるのではないかと考えると、不安になってきます。
これについてはさまざまな研究が進められています。
例えばスタンフォード大学のジェームズフリーズ博士が行った20年以上の追跡調査の結果では、
いつも運動し、たばこを吸わず、体重をコントロールできている人は、概して不健康期間が大幅に短縮されている
という結果があらわれていました。
また、アメリカで2万人を対象にしたデータによると、
1984年~2004年の20年間で、87歳のアメリカ人のうち、体が不自由とされる人の割合が22%から12%に低下、95歳以上の人の場合も、52%から31%に低下
となっていたそうです。
つまり、テクノロジーの進歩と公的支援の充実によって、昔よりも健康に長生きできてきているということです。
ただし、これの反対の結果になっている国もあり、
結局健康に長生きできるかどうかは、公衆衛生や啓蒙キャンペーン、個人の生活習慣の改善によって決まるということです。
どんな国に住んでいても個人の生活習慣の意識によっても変えられるということがデータでも出ているということですね。
今までのモデルは通用しなくなる
さて、100年時代に入ると単純に長生きできることを手放しで喜んではいられなくなります。
少なくとも今までの人生モデルはまったく通用しなくなるからです。
これまで当たり前だった 教育→勤労→引退
という3ステージでは、さまざまなところで限界がやってくるといいます。
例えば、教育
これは現在約20年の期間が設けられており、これまでの3ステージではこの20年だけでほとんど足りていました。
つまり、20年受けた教育の資産を切り崩しながら、次の40年の勤労のステージを乗り切るということができていました。
しかし、今はどうでしょう。
さまざまな仕事がAI×ロボットの台頭によってとってかわられようとしています。
当たり前に働けると思っていたその仕事が目の前からどんどんなくなっていく時代です。
このスピードは以前とは比較にならないほどです。
つまり、教育のステージも最初の20年だけ とすること自体に無理が生じてくるということです。
さらに金銭面
老後の期間が延びるということは、それだけ金銭的に不足してくる可能性が高くなるということです。
具体的には 収めた税金に対してもらえる年金がどんどん減っていくという状態の中で、さらに長くその年金で暮らさないといけないのです。
確実に資金が不足することは目に見えています。
つまり、これをなんとかするためには、健康でいられる期間の間は勤労のステージを続ける必要が出てくるということです。
人によっては85歳、90歳までずっと勤労のステージにいるということになるんです。
これを言われると 辛そう 希望がない
そう思うと思います。
しかし、これはそもそも3ステージの考え方にあるから 辛くうつってしまうと筆者はいいます。
つまり、0~20歳:教育
20~80歳:勤労
80~100歳:老後
そんな単純なステージで考えなくていいのです。
むしろ、そう考えてしまうほうが不幸になると
勤労面
仕事に関しては向こう数十年、新しいテクノロジーの登場により、成長する産業、衰退する産業がでてきて、新しい職種がうまれてくる。
これまでの世代は40年あまりの勤労期間を通して、20代までにうけた教育が60代までに時代遅れにならないように少しずつ知識を入れるだけでよかった。
80代まで働く若い世代にこの方法(最初の20年の知識に頼る)が通用するとは考えにくい。
つまり、若い世代ほど、これからの労働市場の変化に対応するために、人生の途中で時間を割いて新しいスキルの習得に投資し、新しいテクノロジーを受け入れる必要があるということです。
複数のステージをいきる
そこで、これまでの3ステージの考え方から抜け出し、マルチステージを生きることの必要性がでてきます。
例えば教育面
これまでの20歳までの教育でなんとか凌ぐという方法は通用しなくなるので、働きながら、もしくは一度仕事を抑えて、積極的に自分に投資する期間が必要になってきます。
自分への投資は、新しい視点の獲得、新しい職種に必要なスキルの習得、過去の友人とのつながりの修復、新しい人的ネットワークの構築
さまざまな点で必要になります。
勤労面
これも40年ずっと働き続けるのではなく、(そもそも終身雇用が崩壊しているので難しい)
どこかのタイミングで全く新しいジャンルの仕事にとりかかり、意図的に次のステージに乗り換える必要がでてきます。
このような身軽な動きができるほど、長くはたらくという点のデメリットは解消されていきます。
つまり、さまざまなステージでの活躍はその人自身の価値をあげることにもつながり、プレイヤーとしての勤労からマネージャーやサポーターとしての勤労にかえていくことができます。
いわゆる80歳になって働き口がなく、肉体労働をしないといけない
という状態はなくせるということです。
そのためにも、人生の中で適切に自分への投資の期間を設定し、さまざまなことに挑戦、自分なりの答えを導いていくことが100年時代の働き方に一層大事になるということです。
一度ステージをかえることを経験した人は、次のステージへの変化も乗り越えることができます。
新しい仕事を一度でも生み出したことがある人なら(最初は苦労しますが)次のステージを生み出すことだってできるようになります。
それを今の3ステージで考えたまま、65歳の定年後を迎え、ついにはお金がなくなり、そこからあわてて、新しく勉強して雇ってもらうことや新たな仕事を生み出す ということはかなり厳しくなります。
それまでにその習慣がついていなければなおさらです。
3ステージで当たり前だった一つの会社に骨を埋める 感覚は古くなり、逆に自分の足を引っ張ってしまう前時代的な慣習になっているのかもしれません。
おわりに
じつはこの本、ぼくが育休に入って最初に読んだ本でした。
6月くらいに受けたオンラインの研修で、講師の先生から紹介されたものでした。
これからを生きる子どもたちを教育する先生には絶対に必要な視点だと。
読んでみると確かに、これからの時代に必要な視点がたくさんのっていました。
まだ、読まれたことのない方はぜひ一度目を通してみてください。
今日もここまで読んで下さってありがとうございました。
そしていつも、 イイネ コメント フォロー ありがとうございます。
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