不登校について、統計データを元に考えてみる【行かない選択肢もあってもいい】

おはようございます。”おこめさん”です。

今日は久しぶりに「不登校」というテーマについて考えてみたいと思います。

不登校という選択肢の先にどのような可能性があるのか、統計を元に考えてみたいと思います。

おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。

不登校に関する様々なデータ

文部科学省が出している「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると

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となっており、平成10年から比べると増加傾向にあることがわかります。(約13万人)

また、1000人あたりの数で見ると中学生の割合は約4%と小学生の0.8%に比べてかなり高いことがわかります。

また次のデータでは

画像2

学年を重ねる毎に不登校の子どもの数が増えているのがわかります。
(中3が最も多い)

同じデータから、不登校の要因を見てみると、

中学生の場合、

無気力・不安(39.5%)
いじめを除く友人関係をめぐる問題(17.2%)
生活リズムの乱れ、遊び、非行(8.6%)
学業不振(8.5%)

となっています。

不登校の子のその先

ここからは国の追跡調査による不登校の子たちのその先についてのデータです。(対象はあくまでも4万人。全国すべての不登校生徒の結果ではありません。)

2014年発表の文科省が行った不登校経験のある生徒の追跡調査を見ると

○ 中学校卒業後の高校進学状況
高校進学率 85.1%、
高校中退率 14.0%

○ 20歳現在の就学・就業状況
就業のみ     34.5%
就学のみ     27.8%
就学・就業    19.6%
非就学・非就業  18.1%

○ 20歳現在の就学先
大学・短大・高専        22.8%
高等学校           9.0%
専門学校・各種学校等 14.9%

となっています。

これらの状況は、前回の調査と比較して、

・不登校経験者の高校進学率は大幅に増加
(85.1%←65.3%)

・高校中退率も大幅に減少
(14.0%←37.9%)

・大学・短大・高専への就学している割合も大幅に向上
(22.8%←8.5%)

・就学も就業もしていない割合は減少
(18.1%←22.8%)

ということだそうです。

少し古いデータなので、現在の割合はまた変わっているのかもしれません。

これらのデータから不登校だからといって高校に進学できないわけではない

ということがわかります。

ただ、高校での中退率が平均(1.0%~2.0%)より、高い数値が出ていること、20歳の段階での大学等の進学率22.8%をどう捉えるかが大事な気がします。

また、このデータには現れていない、その進路を選択した理由などは気になるところではあります。

おわりに

今日は不登校の子のその後に関して、個人的なエピソードを聞く機会はあるのですが、実際どれくらいの割合でどういう進路を歩むのかってきちんと調べたことがなかったなと思ってまとめてみました。

これをもって、学校には絶対に行かなきゃダメだ!

というつもりはありません。

辛いことがあったのに、それでも無理やり学校に行かないといけないとは思いません。

だけど、知識としてこのことを知っていることは進路と向き合う上で大切になると思うのです。

そして、知った上で自分はどういう進路を歩んでいきたいのか、そのために今何をどうしていけばいいのか、考えていけばいいと思うのです。

何かの参考になれば幸いです。

今日もここまで読んでくださってありがとうございました。

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