これからを生きる子どもたちのために【社会全体で考える、支える】

おはようございます。”おこめさん”です。

最近クラブハウスをする機会があったのですが、

その中で今の日本の教育は遅れている、変わらないといけない、

って声が聞こえてきます。

でもそれってなんででしょう。

なぜ変わらないといけないのでしょうか。

今日はその理由について深堀りしていきます。
(約4500文字あります。すいません。熱くなりすぎました)

ちなみに今の教育もすべてが悪いってわけじゃないよねって記事はこちら

参考

論理の力

2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望

おこめさん→現在育休中の2児のパパ。教員10年目。2021年4月に独立し、6月にオンライン塾を開校予定。

変わらないといけない理由

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結論、時代が変わるから です。

いわゆる目に見えた時代の変化ももちろんそうですが、目に見えない人々の内面や常識、そういったものもガラッと変わろうとしています。

そして、今の子どもたちに対する教育は

今の状況にあわせた教育であっては遅いのです。

子どもたちが今から10年後、20年後、その先ずっと困らないように、先を見据えた教育が必要なのです。

そのために、親や教育に携わるすべての人は、これからの変化について敏感に、より多くの情報を集めておく必要があるのだと思います。

これからの世界ってどうなるの?

今何が変わろうとしているの?

そして、どこが変わらないといけないの?

この点において、以下にまとめていきます。

第四次産業革命

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産業革命と聞くと、社会の授業でならったあの産業革命です。

今は第四次産業革命の只中だといいます。

第一次産業革命は18世紀半ばから19世紀にかけて起こった変革を指しています。

イギリスでの蒸気機関の開発により、工場制機械工業が設立され、それまで手作業が当然だった仕事が機会化したり、遠くまで効率的に人やモノを輸送できるようになったりすることで社会が大きく変化しました。

モノ作りが人の手から機械へと移っていった大きな変革でした。

第二次産業革命は1865年から1900年にかけておきた産業の変化のことを指します。

大きな特徴として、電力の導入により大量生産が可能になったことです。工業用品以外の生活に使う消費財の大量生産にもつながり、今に続く大量生産大量消費の仕組みが確立されました。

第三次産業革命は いわゆるコンピューターの出現による、様々な変化のことを指します。
20世紀半ばから後半にかけて、コンピューターの導入により効率的に製品を量産することが可能となりました。

それぞれの産業革命は時代を大きく変えるものでした。

そして今第四次産業革命が起きているというのです。

第四次産業革命は IoTやAI(人工知能)の登場によって起きている様々な革新のことを指します。

IoTは「モノのインターネット」と呼ばれていて、あらゆるモノがインターネットとつながるということです。これによって人工知能を搭載したコンピューターが自分で判断し動くシステムが確立できるようになり、結果としてAIが仕事を代替する未来が描かれることとなったのです。第4次産業革命とは?これから日本はどう変わる?私たちの生活が大きく変わる「第4次産業革命」についてどのくらい知っていますか?この記事さえ読めばすべてバッチリ!産業革命のcoeteco.jp

人口減少、少子高齢社会

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これからの時代において、この2つは避けては通れないことです。

2030年に日本の人口は1億2075万8000人になると予想されています。
(2019年世界人口推計 国連)

これは2016年から比較して-5.5%の減少にあたります。さらに

2050年には1億580万4000人になるとも予想されていて、確実に日本の人口は減少していくことがわかっています。2030年比較で-12.4%です。

加速度的に人口が減っていくことが予想されているのです。

その結果、今以上に人口減少、少子高齢がすすんでいきます。

それでも労働力を確保するため、または人口に対する対策として、外国人を今以上に受け入れる未来が予想されます。

そうなったときに、今のような相手に察してもらうというコミュニケーションは通用しなくなります。

また、オンラインでのやりとりが今以上に当たり前になり、言語での伝達がより重要になってきます。(翻訳の制度があがったとしても元になる日本語としてのスキルは必要)

その点で学校に行かないと授業としてカウントしない、

学校に行かないとみんなとの行事に参加できない

という感覚は早く見直していくべき部分かもしれません。

オンライン上であっても意思疎通ができる力、目に見えにくい情報が多い分、相手のことを想像するスキルがこれまで以上に大切になってきます。

長寿による価値観の変化

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これも高齢社会と通ずるものがありますが、人生100年時代(平均寿命が100歳になる)がもうそこまで迫ってきています。

少なくとも最近うまれた子どもたちの半数は100歳を迎えることになります。

こうなると、人生設計自体、これまでの感覚では通用しなくなります。

これまでは
0~20歳あたり:教育
20~65歳あたり:仕事
65~:老後

という感覚でしたが、そもそも100年時代では年金制度だけでまかなえる老後ではなくなってきます。

多様な働き方がうまれ、転職が当たり前、独立やその他の働き方をする人がたくさんうまれてきます。そしてそれを認める社会の雰囲気が自然とできあがっていくことが予想されます。(今はまだ独立ってことが珍しい、転職だってみんながするものではない)

そして、家庭や自身の健康を犠牲にしてまで働くという価値観は崩れ(すでに崩れているかも)自分を大事に、家族を大事にする働き方、生き方が当たり前になってきます。

これらの点を踏まえると、みんながサラリーマンになることを前提とした今の教育は変わっていくべきだと考えられます。

登下校や時間割が決まっていて、その時間にしか授業が受けられない、

これはIoTの導入により変化していける部分になっていくことでしょう。

そこにいかに対応していくかが大切になってくると思います。

また、最近では学校のルールについて社会で話題にあがることが多くなってきました。(肌着問題)

みんながインターネットでつながれる現代において、閉鎖的な教育現場は校則や学校運営についてもさらに変化していくことが求められると思います。
(地域からの意見を吸い上げる仕組み、生徒が作っていく校則など。ただし、それによる懸念される荒れとのバランスは大切)

また、学校の先生自体が公務員としての働き方しか知らないということを知っていないことが問題なのかもしれません。(ん?伝わりますかね)

お金が発生する仕組み、売上を上げるとは?

サラリーマン以外の働き方

そのときのメリット、デメリット、

多様な働き方があるということ

このようなさまざまな視点を持つ先生がふえていかないと、社会がどれだけ圧力をかけても、「仕方なく」変わっていくという流れになると思います。

その意味で先生たちに少しでも早く副業が解禁されることを願っています。

大学がかわる

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これについては多くの子どもたちが関係してくるものです。

大学入試の制度がかわった(センター試験から大学入学共通テストへ)ことも大きいですが、そもそも少子化が強く影響してくることだそうです。

いわゆる今のような選抜試験がなくなるというのです。

現時点でも私立大学の40%が定員割れをしていて、これからは本格的に子どもが減ることでこの流れは止めることはできません。
それでも東大、京大が定員割れすることはなさそうですが、優秀な子どもたちが海外の大学に行くケースはこれからもっと増えていくことが考えられるので、例外とはいえないかもしれません。

そもそも選抜試験とは受験生の方が合格者数より圧倒的に多いから、大学側は選ぶという制度です。

これからはその状況が変わり、大学に入ることは比較的簡単だけど、進級、卒業が難しくなるいわゆるアメリカ型の大学の姿に近づいていくといいます。

それは少子化が進むからできることで、これまでのように毎年大量の学生が入学してくる状態では、留年の数が多くなると大学が維持できなくなっていました。

少子化の影響でそこを考える必要がなくなるので、留年や卒業の見送りということが起こりやすくなります(大学側も同じ人から8年学費がとれることは理にかなっている)

これにより一層、大学に入学するための受験勉強という価値観は変わってくるのだと予想されます。(詰め込み型から課題解決型へ)

普段の学習の中でいかに多面的にものごとを捉え、自分の頭で解決しようとしてきたかが、問われるようになってくるということです。

学習塾と学校のあり方

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そうなると学習塾のあり方も大きくかわってくるでしょう。

偏差値を上げる、志望校に合格される

ではなく、いかに知識を効率的にインプットさせ、余った時間を課題解決に使えるか

そのため、インプット型の塾もAIを導入し個別最適化した学びを提供することが当たり前になる

インプットは他にまかせて、課題解決力を培う(探究型)ことを専門とする塾も数多くでてくるのでしょう。

そうした中で学校での役割は何なのか、再度問い直す必要はでてくるのでしょう。

何もしなくても生徒が入ってくる環境で、それでも学校としての価値を見出し提供し続けなければ、そこに通う意味を見失う子どもたちは増えていくことは目に見えています(現に小中学校の不登校生徒の数は7年連続増加しており全国に18万人)

重い腰をあげなくてはならない時代にあるのですが、今のシステムでどこまでそれができるのかが課題ですね。

システムをすぐにでも変えることができない今、やっぱり頼らないといけないのは先生一人ひとりの教育に対する情熱で、社会がその火さえも消してしまうことがないように、応援する気持ちで見守ることが大切なのかもしれません。

おわりに

今日は久しぶりに熱くなってしまいました。(4500文字。長過ぎる)

大事なことは結局今のままでいい、去年やってたし今年もそれでいい
という前年踏襲型ではどんどん取り残されていくってことで

でも、それを改善するためには時間が必要で、そのための人も足りてなくて…

そうなると結局一部の先生が残業することでなんとかやっていく、という流れがこれからも続くのかもしれません。

だけど、今の状況では残念ながらそういう先生方に頼らざる得ないのですよね。

外野からああだこうだいってしまう形になりますが、少なくともぼくは全国の先生方をこれからも応援し続けたいと思っています。

そのために、公教育では手が届けきらない部分にぼくが手をのばしていきます。

学校だけで担うには重たすぎる、これらの問題

社会全体で考え、一緒に子どもたちのための形を作っていきたいです。

今日もここまで読んでくださってありがとうございました。

いつも スキ イイネ コメント ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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