社会を変えるには情熱+戦略が必要【コミュニティ・オーガナジングから学ぶ】

おはようございます。”おこめさん”です。

最近読んだ中で衝撃を受けた本があります。

コミュニティ・オーガナイジング ほしい未来をみんなで創る5つのスッテプ」です。

名前からしてかっこいいのですが、書いてる内容もぼくにとってとてもためになるものでした。(オーガナイジング、かっこいいですよね?)

これから少しでも世の中をよくしたい、世の中を変えたい

そう思っている方にとってもとってもおすすめな本です。

今日はこの本の中から、コミュニティオーガナイジングって何?というテーマにしぼって簡単に紹介させてもらいます。

参考

コミュニティ・オーガナイジング ほしい未来をみんなで創る5つのステップ

おこめさん→現在育休中の2児のパパ。教員10年目。2021年4月に独立し、オンライン塾を開校予定。

コミュニティ・オーガナイジングって?

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人々が力を合わせて大きな力を生み出し、社会課題を解決すること、もしくはその方法論のことです。

「社会を変えるを仕事にする」という本でも、社会起業家の働き方について取り上げましたが、このように世の中を実際に変えていく方法を理論的にまとめたもの、ともいえます。

アメリカをはじめさまざまな国、団体や大学で教えられており、社会学、心理学などの理論を元に誰でも学べ、教えられるように体系化したものです。

全体の流れはこうです。

1、現状の問題点について、自分はどう思うのか、そしてそれがどうみんなに影響しているのかのストーリーを伝える。
2、それによってまわりと少しずつ関係を構築していく。(同志を増やす)3、チームとしての関係、機能を作っていく
4、ものごとを動かすための効果的な戦略づくり
5、戦略に基づいて細分化されたアクションを実行する
+コーチング

この手法を使って、変革を起こしたもので有名なのは初の黒人大統領を生み出したオバマ・キャンペーンです。

「黒人初の大統領を生み出すチャンスだ」と声をかけ、この選挙キャンペーンに積極的にコミュニティ・オーガナイジングが導入されたそうです。

コミュニティオーガナイジングを短期間で学ぶワークショップ「キャンプオバマ」を各地で開催。更に激戦区では地元住民のもつ人脈を通じてリーダーを集めて、リーダーがまた自分の人脈からボランティアを集めて戸別訪問などの草の根戦術を展開しました。

こうした結果、米国初の黒人大統領を誕生させることになりました。

さらに、メキシコでは最近民主的なシチズンシップ教育の一環で、公立の小学校から高校までの教育課程においてコミュティ・オーガナイジングを年間を通して教えることになっているそうです。コミュニティが抱える様々な問題に対して話し合いながら解決の道を探ってアクションを起こしていく。

このように教育の現場にも導入されつつあります。

ぼくが取り上げたい理由

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世の中に存在するたくさんの問題。現代ではそれらについてSNSを使って簡単に発信することができるようになりました。

世の中の改善すべき点について発信する内容。

改善すべき点について、今の自分ができることをやっていくという内容。

その発信者同士がつながり、それが少しずつコミュニティに発展していっている場合もあります。

実は世の中にアクションをかけて、少しでもよくしたい

こういう思いをもつ人は昔から一定数いて、それを元に社会がかわるってことが日本でもこれまでも何度もありました

例えば、高度経済成長の間に社会問題になった公害。

これも、被害にあわれた方々が立ち上がったことによって国の法律をつくるところまでいった一つの例です。

古くには一揆という形で問題意識をもった人たちが立ち上がって、重税をやめさせたり、借金に苦しむ人々への救済措置を認めさせたという歴史もあります。

しかし、一部過激になりすぎた活動によって、世の中を変えるために立ち上がる、いわゆる「社会運動」という言葉自体がネガティブな印象を与えるものへと変わってしまい(少なくともぼくにとってはそうでした)何かを変えようとする風潮が少しずつ弱まってしまってきたのだと思います。

実際、若者の多くは「世の中なんてどうせ変わらない」って思ってしまっています。内閣府の調査によれば、「私の参加により、変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない」という項目に「そう思う」と答えた日本の中高生は32.5%。アメリカの中高生は63.1%。ドイツは51.1%だそうです。(個人的な感覚では32%もそう思うという層がいることに驚きでした。ぼくが中学生の時はそう思わなかったと感じます。)

そんな中、SNSの登場により、一人ひとりが心の中(もしくは家の中)でつぶやいていた社会への不満、社会を変えたいって思いがつながることができるようになってきて、より世の中を変えるアクションが取りやすくなっている時代に差し掛かっています。

最近ではコロナの感染が拡大する2020年、高校生たちが休校を要請するために意見表明や署名運動、ボイコットなどによって、県が休校を表明することにつなげた例もありました(それだけが理由ではありませんが)

こうして、これまでも、自分たちで社会を変える、影響を与えるということは行われてきたわけですが、

それらを理論的、体系的に学べるようにしたもの

それがコミュニティ、オーガナイジングなのです。

まだまだ日本には馴染みのないものですが、これが日本にも広まれば、もっと効果的に社会を変えるアクションを一人ひとりが起こせるのでないかと感じました。(この本も2020年11月に出版されたばかり)

というのも、世の中を変えるためには 「とにかく集まってデモをしよう」という一辺倒な取り組みだけは厳しいのです。(あくまでも一つの戦術)

いつも デモをする ではされる方としては「またやってますね。いつか収まるでしょう」とこっちを見なくなるからです。

社会を変えるために必要なのは、情熱だけではなく、効果的な戦略だからです。

一人ひとりがもつ、社会を変えたいという情熱。それらをうまく一つにしていくことができれば、ぼくたちにだって世の中を変えることはできるはず。

さらに、子どもたちがこの手法を学び、自分たちの手で世の中(学校)を変えていくという経験を積むと、日本はよりクリエイティブな国に近づくのだと思います(正しい方法と、それをコントロールするコーチが必要ですが)

この本を読んで、そう強く感じました。

そして、世の中を変えたいと願う、一人でも多くの人にこの本を読んでほしいと思いました。

おわりに

今日はコミュニティオーガナイジングの概要について簡単に説明をしました。

明日はさらに踏み込んでいくつかの具体的な方法を解説しようと思っています。(転用しやすいもの)

もしよければ、明日も見てください。

今日もここまで読んでくださってありがとうございました。

そして、いつも スキ イイね コメント ありがとうございます。

これからもどうぞ、よろしくお願いします。

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