おはようございます。”おこめさん”です。
昨日とある本と出会いました。
その本とは
ヨシタケシンスケさん著者の「なんだろう、なんだろう」です。
この本の中には、世の中にあるたくさんの「なんだろう」がのっています。
今日はこの中にあった「がっこうってなんだろう」を紹介し、ぼくが思うことをつらつらと書いていきます。
参考
おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。
目次
がっこうってなんだろう
がっこうって
「ランドセルでいくところ?」
「せんせいとともだちがいるところ?」
「ないちゃったり わらったり けんかしたり なかなおりしたりするところ?」
「いままでしたこと ないことをするところ?」
「いままでかんがえたこと ないことするところ?」
「じぶんと ともだちのおなじところや ちがうところがみつかるところ?」
みんながつきつけられた問い
この問い、実はこの一年でみんなに突きつけられた問いだと思います。
全国一斉休校がはじまった昨年2月。
当初はいつまで休校が続くのか、先行きが見えない状態でした。
4月になって、入学式の季節になっても一向に登校が再開されるようすはありませんでした。
こどもたちのまなびを保証するためにプリントを配る学校もでてきました。
オンラインで対応できる学校は、オンラインに切り替え、授業を再開するところもでてきました。
このとき、みんなの頭の中にあったのは「がっこうってなんだろう」です。
先生にとっては「子どもたちががっこうに通わないとできないことってなんだろう。がっこうが子どもたちに保証するべきことってなんだろう」
親にとっては「どうして子どもをがっこうに通わせないといけないんだろう。がっこうに通わせないと子どもたちの将来はどうなるんだろう」
子どもにとっては「がっこうに行きたいって思うのはなんでだろう。なにが面倒に感じて、なにが面白いって感じるんだろう」
それまで当たり前だった学校に通うという行動。
その本質的な意味を考えさせられた時間だったと思います。
それからしばらくして
先生「学校は勉強を教わるだけの場所じゃなく、人との関わりを学ぶところ」
親「学校に行かないと社会に出てから苦労するから」
親「子どもが納得してなかいんだったら、学校に通わせなくてもいい」
子ども「学校の行事って一生のうち、今しかできないかけがいのないもの」
それぞれの頭の中で答えを出し、日常の生活に戻っていきました。
でもいつの間にかまた、「学校に通うのは当たり前。だから通うんだ」のように思考が止まってきている気がします。
先生は 学校では何を提供できるのか、何を経験させればいいのか、学校でしかうめない価値は何なのか
親は 子どもはどうして学校に通わないといけないのか、なぜ子どもを学校に通わせないといけないのか
子どもは 将来に向けて、学校で今何を経験し、何を学べばいいのか、それは学校でしか経験できないものなのか
やっぱり考え続ける必要があるのだと思います。
一番考えないといけないのは
これについて一番かんがえないといけない人は先生たちです。
この道のプロですから
コロナがくるまで、子どもたちが学校に来るのが当たり前、
義務教育だから、親の責任だから
と子どもたちが学校に来ることを当たり前と考えてきた先生たち(ぼくも含む)
コロナの影響で、学校に子どもたちが来るのが当たり前じゃない毎日がやってきました。
子どもたちが登校を選択できる日がやってきたわけです。
そうして選ばれる側にたったとき、問われるのは「がっこうってなんだろう?」です。
本来、社会の中で生き残るためには、自分の事業の価値を自らが定義し、それを社会に発信していくことが必要です。
ただ、そこに場所があり、ただ、毎日出勤すれば、ただ毎日子どもたちがそこにいる
公教育がこういう状態にあぐらをかいていたのは事実あると思います。(そもそも公教育に市場の原理なんて必要ないのかもしれませんが)
だけど、子どもたちに選ばれる感覚をはじめて味わえた経験はこれからの学校を大きく成長、前進させるための重要な経験であったと思います。
そうして生まれたせっかくの問いが目の前にあるのに「いつか収束し、日常に戻るのをただ待っている」だけではあまりにももったいない機会の喪失です。
そして、できることなら、それぞれの学校において、その答えを一つにまとめられたらなって思います。
学校は「○○するところ、○○を学ぶところ」これを職員全体で見つけていき、共有することができれば、子どもたちにとっても親にとっても行きたい、行かせたい 学校になるのかなって思います。
やるべきことが山積みで目の前の処理に追われる日々なのはぼくも経験上痛いほどわかります。
しかし、今この瞬間の舵取りによってこれからの学校の信頼が大きく変わるとも思います。
今はこうして発信すること、応援することしかできませんが、正念場だと思います。
学校現場の先生方、頑張って下さい!!(とくに管理職の先生方)
ぼくも自分の事業が落ち着いたら学校現場にまた貢献したいなって考えてたりします。(ボランティアスタッフ!!)
そのときはよろしくお願いします。