おはようございます。”おこめさん”です。
今日は最近読んだ本「その悩み哲学者がすでに答えを出しています」からコンプレックスについての面白い考え方があったので紹介します。
参考
おこめさん→教員10年の末、独立した2児のパパ。オンライン塾 おはこやを運営中。
目次
コンプレックスと聞いて
大抵は誰かと比べて自分が劣っている、そんなときに思い浮かぶ言葉ではないでしょうか。
○○さんは身長が高くていいな~
そんな瞬間に「自分の背の低さ」をコンプレックスに感じるものです。
このような場合のコンプレックスを劣等コンプレックスと呼ぶそうです。
その反対に自分が相手と比べて優越感を感じている場合には(名刺交換した際に、自分が相手より優れているところを探そうとしてしまう)
優越コンプレックスというものを抱えているということなんだそうです
相手よりも自分が○○なところで優れている
そうやって自分の心の平安を保つというものです。
これらの感情は、どちらも「どこどこ勤務である、どこどこ大学である、既婚である、お金もちである、美男美女である」
といったステイタスを他人と比較することによって自分の優秀さや恵まれていることのよりどころを求めたり、その逆に自分は優秀でないとか、どれくらい劣っているか、どれほど恵まれていないかを決めつけ、自分を卑下している点で、どちらもコンプレックスであることには変わりない
といいます。
そして、一度比べると、その先に終わりというのはありません。
〇〇くんより点数が高い
〇〇さんより部活の成績がいい
こうやって比べることで得られる安堵感は、自分より優れている人によってすぐに崩されてしまします。
例えクラス1の成績をとっても、学年ではどうかわかりません。
学年で1位でも、全国ではわかりません。
全国で1位でも世界では・・・
比べることで自分を保つことが習慣になってしまうと、
その人にとって、本当の意味で安心できる瞬間はほとんどの場合訪れません。(たとえ、世界1位をとってもそれを維持しないといけない)
コンプレックスをはねのける思考
では、このように誰かと比べるという思考をはねのけるにはどうすればいいでしょうか。
心理学者チクセントミハイが提唱するものが「フロー体験」というものです。
人が生きていることを実感し、自己肯定感を感じられるのは
「チャレンジとスキルのバランスがとれている時」であるといいます。
つまり、できないかもしれないことと絶対にできることのあいだにある仕事に没頭している瞬間「フロー体験」を味わえているかどうかが大事ということです。
生きている手応えや自分が有能だという自覚は、フロー体験のような経験を日々、することによって実感しなければならないのに、そういう経験を久しくしていない人は、過去に獲得した〇〇であるというステイタスを他人と比べてしまう。
このことでお手軽にそれを体験したいという無意識の気持ちが起きてくるのだと考えられます。
仕事などで能力にあった課題に熱中している人はフロー体験を身をもって味わっているので、自分の内部が肯定感や有能感でみたされ、ステイタスを他人と比較するようなことが気にもならないし、必要になりません。
大事なのは難易度のあった課題設定と、それに没頭する体験「フロー体験」なんですね。
大事なことは没頭できる課題にであえるか
ここまでをまとめると、日々与えられた仕事にいかに没頭できるかが重要ということです。
没頭できる仕事に出会うことや、仕事の難易度を自分で調整するというのは難しいのかもしれませんが、その場合は自分のプライベートな時間の課題をいかに設定するのかが大事になってくるのですね。
仕事に忙しいときでもあえて、チャレンジングな課題を自分に課して
そこに向かって没頭できる時間をつくる
こうすることで、仕事に振り回される人生(結果誰かと比べることでなんとかしようとすること)から一歩外に出て、
自分の内からわいてくる力で、新しい一歩を踏み出していけるのかもしれません。
おわりに
手にとった本の中で響いたものはいくつかありましたが、特にこのコンプレックスの考え方は衝撃で、それを衝撃に感じられたということは
ぼく自身が今求めているものだったのかもしれません。
今目の前のことに集中し、没頭して今日も作業をすすめていきます!!
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。