変わりつつある入試【親が知っておきたい事実】

おはようございます。”おこめさん”です。

今日は衝撃的なタイトルな次の本

「親が偏差値思考をやめれば、不思議なほどわが子は伸びる」

から、まとめていきます。

学校では教わらない「これからの時代に求められている力」編です

おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。

※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。

入試で偏差値が問われる数少ない国日本

日本の受験制度では未だに偏差値によって合否が決められています。(同一のテストによる知識の相対評価)

しかし、この決め方は世界で見るとかなり少数であるといいます。

海外大学の偏差値の仕組み [偏差値で測れない!?] | 留学ディクショナリー海外大学の偏差値の仕組み [偏差値で測れない!?]海外の大学を評価する上で、偏差値は使われていません。入学の難易度の測り方や、社会や世間からの評価の見方には他のツールを用いryugakudictionary.com

ある東大生が海外で鼻高々と「自分は偏差値75だ」と言ったところ、「あなたは統計学者なのか?」と尋ねられたという笑い話があるほどです。

それくらい海外では知られていないばかりか、全く重要視されていないのですね。

では海外ではどのようにして試験をしているのでしょうか。

「ホリスティック・レビュー」つまり「総合評価」といわれるものが使われるそうです。

これは志望者がこれまで何をやってきたのかという活動報告や、これから何を目指すのかというエッセイを提出して、それをもとに評価するものです。

ちなみに世界最高峰の大学、ハーバード大では2016年に基礎学力を見る共通テストSATの利用を中止したそうです。

偏差値だけを見ていては優れた人材を見極めることができない、と判断している現れでしょう。

これだけを知ると、書類審査だけで入れるなんて、なんて楽なんだ!

と思われるかもしれませんが、そんなことはなくて

ハーバード大の医学部を志望するのなら、成績が優秀なのは当たり前で(高校での成績がとっても重要視される)その上で地域社会やコミュニティに対して何を還元してきたか、どんな風にリーダーシップをとって何をまとめあげてきたかまで自らの活動歴を証明することが求められます。

さらには学んだことを活かし、それを社会にどうつなげていくかの行動計画もかかせないといいます。

このような入試の形は日本にもすでに存在していて、今では私大入学者全体の52.4%が総合型選抜もしくは学校推薦型選抜で入学しているそうです(2020年実績)

さらに国公立大学では、東北大学が26%がすでに総合型と特別推薦による入学になっていて、これを今後3割まで広げることまで決定しているといいます。

また筑波大学ではこうした入試による入学がすでに4割近くになっているようです。

ちなみに世界の大学ランキング「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」では、東北大学は東京大学を押しのけて日本一に輝いています。

これは授業の内容や生徒の伸長度、学ぶ環境の充実、教育成果などが評価されて決まります。

教育成果というのは、大学を卒業したあとに就職する企業がその学生を評価することで表すものですが、2020年の東北大はこの項目における得票率が大幅にのびたのです。

すでに企業の採用活動もこのような総合型の力を重視するものとなってきているのですね。

学校歴ではなく、学歴が問われる

では総合型の入試や企業の採用をふまえたときに、何をどう準備していく必要があるのでしょうか。

それは「本当の意味での学歴」だといいます。

学歴とはいわゆる、〇〇大学を卒業して…というものではなく、

いつ、どこで何を経験し、そこから何を学んできたのか

という自分が人生の中で何を学んできたのかという学んだ歴史のことです。

この学歴をよく聞く言葉におきかえるとポートフォリオということになります。

わかりやすい項目でいくと

部活、委員会、学校行事、リーダーの経験、スポーツ歴、留学経験、コンクール歴、これまでの習い事、特技・技能、語学資格、旅行の経験、地域活動、趣味やコレクション、海外在住経験、ボランティア経験、これまで出会った人 などなど

このように自分自身の行動や経験そのものを記録し、振り返って価値づけていくということが求められます。

しかし、ここでただ単に受賞歴などを語るということになってはいけません。

大事なのは「プロセス」と「ストーリー」です。

実績が本質ではなく、その実績を得るまでの過程が重要視されるということなのですね。

さらに加えて面接があります。

ここでは、今世界が抱える諸問題に何を感じ、どう解決していこうと考えているかのような 正解のない問い、

自分がその問に対してどういう意見を持つのかが問われるといいます。

どうやって対策するの?

まず日頃から、社会に目を向けることが大切です。

今世界はどのような困難に直面しているのか、それをどういう視点から解決できると考えられるか、

いわゆるSDGsの視点が欠かせないということです。

それに加えて、正解のない問いに対して自分ごととして伝えるというトレーニングが必要だといいます。

例えばこんな問い

子ども「どうして勉強しないといけないの?」
母「勉強すれば魔法使いになれるからよ」
子ども「えっ!魔法つかいになれるってどういうこと?」

上記の会話に続く母親の言葉を、120字以内で書きなさい

人生でもっとも辛い年齢は47.2歳である。

これは米国のダートマス大学の経済学者、デイヴィッド・ブランチフラワー教授が世界132カ国から約50万人のデータを分析して算出したものです。この統計結果をみたあなたは、真逆の概念として「人生でもっとも幸福な年齢」を自分なりに考えてみました。

あなたが考えた年齢と多くの人が納得する理由を120字以内で書きなさい。

このような問いに自分なりの意見をもつことの重要性は

https://note.com/embed/notes/ne488d92a17ef

ここで参考にした藤原和博先生も言われていることでした。

このような正解のない問いに対して、自分がどのような意見をもつのかが大事で、そのために日頃からものごとを自分ごととして捉える思考こそが重要なのだと思います。

おわりに

今日は入試や採用試験が変わりつつあるという、現在幼い子を持つ親であれば知っておきたい重要なことについてまとめてみました。

さっそく今日からどう活かすのか、その答えは見つかっていません。

だけど、まずは親である自分が世の中の問題に対して、自分ごととして向き合う姿勢を大切にしていきたいと感じました。

今日もここまで読んでくださってありがとうございました!

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