おはようございます。”おこめさん”です。
先日投稿した 贈与についての記事の最後で、
この世界のどこからか、誰かからか贈られている贈与に気がつくためにも学ぶ必要がある
ということを書きました。
そして、著者がすすめる 世界史 を学び直すことにしました。
(世界史を学ぶことは中田敦彦さんもすすめられてました)
選んだ本は
です。
とっても読みやすく、理解しやすい本でした。
超絶おすすめです。(現在経済編じゃない方も読んでます)
今日はこの本を読んで気づいた、今の世界に届いている歴史からの贈り物についてまとめていきます。
おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。
目次
当たり前に存在していた奴隷制度
人類史において、つい最近まで当たり前のように存在していた奴隷制度
(現代の奴隷という形で今もこの問題はあるらしい)
同じ人類が同じ人類を鎖でつなぎ、ムチでたたき、労働を強いていた事実。
そのときの世界では当たり前だった感覚
あの子は奴隷の子だから、一生奴隷
奴隷はそもそも人ではない、家畜と同じようなもの
これって今考えるとぞっとしません?
もし奴隷として生まれていたら
もし奴隷を使う側の人になっていたら
もちろん奴隷の子として生まれることに対する怖さはあります。
でも奴隷を使う側の人として生まれていたとして、
ぼくも何の疑問も持たずに、その世界を過ごしていたのでしょうか。
その怖さもあります。
こういう制度に対して、当たり前におかしいって思える感覚自体も、実はこの歴史から学んできた今の時代によって与えてもらった贈与なのかもしれません。
身分の固定、生き方の狭さ
今でこそ、仕事を自由に選ぶことができて、休みの日には好きな時間に好きな場所にいくことができる
ぼくたちの人生には自由が与えられています
でもこれも、つい最近まで身分というものが固定されていたんですよね。
貴族の子は貴族
農奴の子は農奴
商人の子は商人
というやつです。
もちろん、当時の生活にも満足して精一杯楽しんで生きた人たちはたくさんいたとは思います。
でも、今の価値観、感覚を当然として考えたときに、やっぱり過去のそれには戻りたくないなって感じます。
人生を自分の意思で決めて自分の足で歩んでいける、
このことに感謝の心がうまれます。
紆余曲折あったお金の仕組み
ざっくりまとめるとこんな感じでしょうか(間違ってたらすいません)
物々交換の時代から貝殻などその地域にとって珍しいものを使った交換へ
(お金の誕生)
世界が徐々につながり、金属それ自体の希少価値がわかり、金属がお金に採用される(銀や銅)
金属の重さをあらかじめ測っておいて、そこに刻印を押した硬貨の誕生
大量の硬貨をやりとりするのは重さが枷になる。そこで商店の手形という形での紙幣が誕生。
(船で重たい硬貨を運ばずに紙を運ぶことで貿易ができるようになった)
紙幣の価値をどう担保するのかで揺れる世界
(紙それ自体には価値がない。金と交換できることを保証する兌換紙幣と交換できない不換紙幣の誕生)
財政状況に対処するために不換紙幣をたくさんすってしまい、様々な時代、様々な国でハイパーインフレが発生(紙幣が紙切れに。物の値段の急激な上昇へ)
イギリス主導の国際的な金本位制の導入
戦争により貿易の滞りがおこり、金の量を安定させることができなくなり、世界の国々が金本位制から脱退。
独自に不換紙幣を導入し、上記のようなインフレを引き起こしていく。
戦後、アメリカ主導の金本位制、固定相場制へ(アメリカドルだけが金と交換できる。それ以外はドルと交換できる)
アメリカの金の流出から金本位制の崩壊(ニクソンショック)→変動相場制へ
国や企業の信頼に依存しない紙幣、仮想通貨の誕生へ
ぼくたちがあたり前のように持ち、毎日使っているお金。
これも、これまでの歴史の中でたくさんの国の失敗や経験をもとに少しずつ形が整ってきたものなんですね。
とくに
今日の100円が明日も100円である
こんな当たり前のことさえも実は当たり前じゃなかったんですね。
まだまだこのシステムにも穴があるのかもしれませんが、それでもこれを知ることで、今のお金のカタチに感謝できました。
これら以外にも
植民地支配や世界大戦、社会主義の反映と崩壊。
世界は歴史の中でたくさんの失敗を経験してきました。
そしてその失敗を踏まえて少しずつ前に進んできました。
世界中、開発に目がくらみ、環境をおろそかにしてしまった反省から、今では環境問題について考えることが当たり前になる時代です。
(環境問題を解決する、が仕事になる時代)
FACTFULNESS(ファクトフルネス)にもあるように、世界・人類はきちんと失敗から学び、少しずつ進歩してきているのだと感じます。
失敗から学ぶことの大切さも歴史が教えてくれました。
ずっと繋がってきた世界に生きる一人の人間として、与えられた境遇に感謝して、今自分にできることを精一杯やりきります。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。