おはようございます。”おこめさん”です。
今の教育が時代遅れだと言われてしまう一つに、未来を踏まえたキャリア教育が十分になされていないということが挙げられると思います。(仕組みを変えることはとっても難しく時間もかかるので、どうしようもない部分なんですが)
今の価値観ではそれでよくても、今から10年後にはその価値観も通用しないよねってことがたくさんあると思うのです。
その意味でいくと、今の最先端をするだけではダメで、10年後の未来を踏まえて子どもたちに教育を届ける必要があるのだと思います。
ということで今日は「仮想空間シフト」より、これからの働き方がどのように変化していくのか、について まとめていきます。
学校では教わらない「未来の働き方」編です。
今日の結論は
これからはプロジェクト単位で仕事を請け負い、複数の収入源をもつことが本当の安定につながるよね
です
参考
おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。
※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。
目次
▼会社に就職したら一生安定?
今の企業は、役職や年齢に多少の差はありつつも、基本的に同じような給料をベーシックインカムのようにうけとっていくという形をとっています。
会社の外には市場競争があるけど、内部では会社の利益を平等に分配するという、ある種共産主義的な考え方で運営されているわけです。
本来は労働力というのは、プロジェクト(期間)毎に、それぞれの単価を決めて市場から調達してこればいいはずなのにです。(会社という仕組み自体も1800年代後半にうまれた仕組みにすぎないそうです)
これまでどうしてそれができなかったのかというと、従業員を会社内に雇って仕事を与える方が従業員との取引コストが少なくて済んだから。
一回一回契約をかわすためには、
プロジェクトにあった人材を探し出す→そこから労働条件の交渉→その人がしっかりと仕事をしてくれるのかを確認する
などのコストがかかってしまっていたからです。
でも、これらの取引コストはAIの発達によってどんどん下がってきています。これからは、会社と労働者を瞬時にマッチングするということが可能になっていくのです。
そのときの価格も、取引を繰り返すことで適正なものに自動的に修正されていきます(全然仕事できないのに、給料だけ高いということがなくなってくる)
さらにこっちの方が、社会の新しい変化に対応しやすいという利点もあります。
そうなると、会社が社員を雇って、定年まで囲い続けるという企業はどんどん減ってきますよね。(トヨタ「終身雇用を守っていくのは難しい」発言もありました)
一つの会社に就職すれば一生安定、という価値観が大きく崩れようとしています。
▼選ぶ基準が好き、やりたい!へ
これまでは会社に定時に出勤して、決められた業務をこなすことで仕事をしたとみなされてきました。
しかし、急激に進んだリモートワークによって、この価値観が崩れてきました。
リモートワークでは上司の監視や周囲の同調圧力的なものも機能しなくなりました。
どれくらいの成果を出せたのか、何を生み出せたのかが問われるようになってきたのです。
そんな中、今の日本人の仕事に対するモチベーション(仕事に前向きに取り組んでいる)は世界最低水準といいます。約1割弱しかいないそうです。
裏を返すと「仕事にやる気はないけど、周囲に上司や同僚がいるし、会社に遅刻するのもみっともないので、一応はそれなりにやっているふりをしています」という人が9割いるということです。
リモートワークが進んだことで、ここの格差も見えてきたわけです。
これからの仕事において、重要視されるのはやりたい仕事に就けているのか、リーダーに惹かれる部分があるのか、会社のミッションに共感できるのかということになっていきます。
根本のモチベーションに立ち返り、自分のやりたいことである、ということがこれからの仕事における生産性につながるのでしょう。(もしくは給料という形でお金を受け取る人が少なくなり、お金をもらうために価値を生む必要性が高まってくる)
▼安定の価値観が変わる
これまでは正解がわかっていて、その正解に向かうことが安定とされていました。同じような人たちが、同じような場所で横一列に並んでスクラムを組んでいたわけです。
でもあるとき、その場所に大きな穴があいてしまって、全員が一緒に落ちてしまった、それが今回のコロナ起きたことです。
これからは遠くの人とつながり合って網の目のように協力し合うという形が大切になってきます。
このようなつながりでは例え自分の下に穴が開いても、他の人は遠くにいるから無事だし、その遠くにいる人ときちんとつながれていれば、すくい上げてもらえるんですよね。(この意味でも物理的距離に関係なくコミュニケーションをとり信頼関係を築く力がより大切になりそうです)
収入という観点からみると、安定した収入というものもかわりつつあります。
コロナの影響で倒産した企業がたくさん出てきて、これまでのような一つの会社に依存する形は実は安定ではなかったと社会が知るところになりました。
つまり、社会が急速に変化していく中で、絶対潰れない会社というのが少なくなってきているのです。
そうなると収入を安定させるために必要なのは、複数の収入源をもっていることです。
たとえ会社が潰れてしまっても、複数の収入源をもっていればある意味安定しているんですね。
副業禁止とかいっていると、誰も安定できなくなってしまいます。
さらに、複数の仕事を合わせることでリスク分散にもなります。
一つの会社内で、ある程度年齢を重ねた場合、失敗がもつ意味合いが大きくなってしまい、挑戦や失敗がしにくくなる。
そうなると自分を更に成長させるということがしにくくなる。
複数の仕事をしていると、安定的な仕事をやりつつ、多少リスクをとった仕事もできるようになり、結果的に会社としても大きなメリット生むようになります。
おわりに
今日は仮想空間シフトから、これからの仕事、働き方の変化についてまとめました。
なんとなく、言われたことをやっているだけが通用しない、とよく学校でも言っていたことですが、
これからは自分から収入源を増やす必要がでてきて、その中で大切な視点こそが「誰がどんな課題を抱えていて、どうやったらそれを解決できるか」というものです。
自分でビジネスを生み出したり、たとえ会社に雇われていたとしても、どうしたら会社の利益を最大化できるのか、という視点が必須になってくるということですね。
大人はこれまでの感覚がまだまだ抜けきれていない分、子どもたちにも知らず知らずのうちに、過去の常識を押し付けてしまっている部分が多いのかもしれません。
子どもたちにはこれからのこと(とくにキャリアの部分)について知る機会があってもいいのにと感じます。
でも、これこそが学校では教わらない大切なことなのかもしれませんね。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。