マインドセットから学ぶ褒め方の流儀【イイほめ方、ダメな褒め方】

おはようございます。”おこめさん”です。

「そんなに早く覚えられたなんて、あなたはほんとうに頭がいいのね」

「勉強しなくてもAをとれるなんてすごいね」

この言葉をかけられた子どもたちはどのようなメッセージを受け取ると思いますか。

・早く覚えられなければ、あたまがよくないんだ

・勉強はしないほうがいい。さもないと、すごいと思ってもらえないから

こんな衝撃的な内容から入るマインドセット という本から 育児、教育に大切な 褒める という点について紹介していきます。

褒め方の結論

ずばり、方法・努力・選択を認め親の思いも伝えるやり方です。

さきほどの例でいうと

「さっきからずっと口に出して覚えようとしてるんだね。粘り強く取り組んでいてお父さん嬉しいな

「確かにAはとれたけど、簡単すぎたのかな。もっと努力している姿が見たかったな。次はもう少し難しいものに挑戦してみよう

このようになります。

二つ目の例については、次の失敗したときの声のかけ方にも通じるところがありますが、まずは先天的な才能や能力(○○できる)のような部分ではなく、やり方やその時の姿勢、心持ちを褒めるというやり方を意識するといいです。

これらは数々の研究結果から証明されていて

以前紹介した 学力の経済学

でも推奨されていました。(結果よりも過程を褒めることが子どもを伸ばす)

また、親の気持ちを伝えるということも必要です。

子どもが一番認めてほしいのは親です。

親が本音から自分の気持ちを伝えてくれるとき、その子の脳には深く心の持ちよう(マインドセット)が刻まれます。

そして、このような褒め方を続けていけば自然と子どもは

人生は努力次第で変えられる、大事なのはAをとるという結果ではなく、そのためにどのように努力するか、何に向かって進んでいくか

という親が本来育てたいと願っているマインドセットに近づいていきます。

(こんな子に育てたくないって方は違う褒め方がいいのかもしれません)

やってはいけない褒め方

頭の良さや持っている技術、生まれ持った才能を褒めるやり方です

確かにこれらを褒められた子はその時はとっても嬉しそうにします。

だけど、思わぬ障害に出くわした途端、自信もやる気も失ってしまう

成功するのは賢いから、失敗するのは頭が悪いせいと思うから

他者評価に潜むメッセージ

いいほめ方をしていても、自分と子ども以外の他者をどう親が評価しているかも子どもはじっくりみています。

テレビを見ていて

「この子天才だな!」

「こういう人は生まれつきの失敗者なんだ」

のようにつぶやくことが子どもに影響を与えます。

前者では、その子の努力の過程を認めたり、知りたがったりする姿勢

後者では、その失敗に至って経緯に興味関心を持つ姿勢

が必要です

元気づけるには

子どもが何かに失敗してしまったとき、ここでの声かけも子どものマインドセットを大きく変化させます

試験の前の晩、両親は動揺しきっている娘の姿をみて、何とか自信をつけさせようとした。
「ほら、あなたは頭がいいってこと、自分でよくわかっているでしょ。私たちだってわかってる。絶対に大丈夫だから、もう心配するのはやめなさい」

こんな声掛けってよくありそうですよね。

だけど、これは才能、能力をほめています。

むしろ逆効果です。

「自分がみんなから評価されているのに、自分の力がうまく出せないって思うとつらいよね。でも決してあなたを評価しようとしているわけじゃない。わたしたちはあなたが学んで伸びていってくれることを願っているの。そしてあなたが努力していることをわかっている。誇りに思っている。」

こんな声掛けはどうでしょう。

大事なことは

方法、努力、選択を親の思いをこめて褒めること

です。

では、それらをふまえて

体操の試験で入賞を逃してしまった娘にあなたならどう声掛けますか?

①おまえが一番だ

②おまえがリボンをもらうべきなのに判定がおかしい

③体操で勝とうが負けようがたいしたことではない

④おまえには才能があるのだから、次はきっと入賞できる

⑤おまえには入賞できるだけの力がなかった

終わりに

いかがでしたか。

自分でもついやってしまう声かけがこの本ではNGとして紹介されていたりして、ギクっとする場面もありました。

ただ、本来育てたい子どもの像に近づけるためにも自分の声掛け一つ一つを見直すことは大きな価値があるものだと感じます。

ぼくも子育てを見直します。

あなたはどうしますか?

ここまで読んでくださってありがとうございます。

※最後の問題、答えが知りたい方はコメントください。

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