おはようございます。”おこめさん”です。
久しぶりに自宅のPCからの作業です。(スマホからの投稿はなかなか厳しかったです)
さて、今日は子育てで一番悩むであろう学力の伸ばし方についてまとめてくれている本からさらにまとめていきます。(←)
参考文献
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おこめさん→現在育休中の2児のパパ。教員10年目。子育て、教育に関して毎日発信中
目次
一緒に計画をたてる
ベネッセ「小中学生の学びに関する実態調査(2014)」の結果では、計画を立てて勉強する人は、そうでない人に比べると成績上位者が多いことがわかったそうです。一方小学生で約半分、中学生で約4割が計画をたてていないこともわかりました。
また、ハーバード大学子ども発達センターでも「子どもの実行機能を育むのは、社会の最も大切な責任である」と表明しているほど、(実行機能:行動や思考、感情を制御する力。計画を立てる力はこの一部)教育において重要視されているものです。
もちろん、計画を立てることと学力には相関関係しかありませんが、それでもなんらかの形で影響していることは確かでしょう。
このことから、計画を立てることを大人がサポートしてやる必要があるということです。
具体的な計画の立て方
一日の計画を前日の夜に 明日やることをなるべく具体的に書いていきます。(本を30ページ読む、布団をたたむ など)
このとき、親も一緒に自分の計画をたて、親が計画を実行していく様子を見せることが有効です。(学校であれば先生)
必ず実行できそうな内容にし、それぞれにかかりそうな時間に関しては大人が一緒に考えるようにしましょう。
イタリアのコンサルタント フランチェスコ・シリロさんは仕事や勉強、家事などに関して生産性と効率性をもっとも引き出せる時間管理として
25分+5分の「ポモドーロ・テクニック」を編み出しました。
子どもの集中力にもよりますが、中学生くらいになればこの方法を伝え、これを念頭において計画を立ててあげることが効果的でしょう。
そして、何より大切なのは振り返りの時間です。ここで達成できた計画に対して思いっきりほめてあげることで、子どもは達成感を味わうことができます。
達成できなかったところは原因を考え、メモをしておく。これを次に計画をたてるときに活かしてあげましょう。
勉強を習慣にする
2006年、デューク大学の発表した論文によると、日常の45%は「その場の決定」ではなく「習慣」だといいます。
またアメリカの教育改革者、ホーレス・マンは「習慣は太い縄のようなものだ。毎日1本ずつ糸を撚り続けると、やがてそれは断ち切れないほどのものになる」との言葉を残しています。
京都造形芸術大学副学長の本間正人氏は、「これからは最終学歴ではなく、誰もが最新学習歴を更新していく社会になる」、と言っています。
寿命が伸び、一生学び続ける時代の到来です。
子ども時代だけ学んでいけばいい時代から、いくつになっても勉強をし続ける必要がでてきます。
このときに必要なのは根性ではなく、習慣です。
習慣になったものは意識しなくても自動でできるということですから。
子どもの学力をあげるためにこの習慣は非常に有効な手です。
勉強を習慣にするための方法
スモールステップの計画を時間とともに
計画を立てる段階で、「宿題をする」 とざっくり考えると気が重く感じますが、「音読」「漢字」のように細かく分けてしまえば負担感が少なく感じます。
この際、何時から何時までという時間も一緒に考えるとより手をつけやすくなります。
できれば、習慣に向けて、同じ時間、同じ場所、同じきっかけを用意することも大事にしていきたいです。
習慣とは、きっかけ→行動→報酬 の連続によって成り立つものだからです。
同じきっかけから勉強に入る毎日を繰り返すことで、そのきっかけさえあれば勉強に入り込むことができるようになります。
きっかけとは、
例えば 自分の机に座って水をいっぱいのむ
カーテンを開ける(締める)
机の整理をする
などなんでもいいです。同じことから始めるというのが習慣化に際して重要だと言われています。(このへんの習慣化についてはまたどこかでまとめてみます)
習慣化した後に大事になるのは「流動性の罠」に引っかからないことです。
流動性というのは情報をすばやく処理して、アウトプットできる能力のことです。
習慣化するとこの流動性という能力を得られるのですが、これによってかえって脳が油断して記憶したことが思い出せなくなるというものです。
これを防ぐためには、習慣化に変化を織り交ぜることが大切です。
アメリカのウィリアムズ大学の心理学者、ネイト・コーネル准教授の研究では、反復練習にすこし変化を加えた課題を混ぜると学習能力がアップし、記憶が長期的に定着することがわかりました。
さらにその変化をすこしの限界を超える負荷にしてやることも効果が高いそうです。(フロリダ州立大学 アンダースエリクソン教授)
毎日の勉強をまず習慣化し、その勉強内容にすこし難しい内容や別の単元、別の科目を織り交ぜてやることが効果的であるということですね。
子どもに教わる
これは学校現場でよく使われる方法ですが、家庭でも有効です。
ワシントン大学の心理脳科学者ジョン・ネストイコ博士は、「教えるという心構えがあるだけで、学習効率がよくなる」ことを実験で証明していました。
私達は自分が学んだことを誰かに教えなければならない と自覚すると、新しい情報を吸収する能力が高くなります。
つまり子どもが人(家庭でいうと親)に教えることまでをセットにして習慣にしておけば、学習効率が上がり、知識の定着が期待できるということです。
やる気につながるフィードバック
とくにここでは学力という点についておさえておきます。
勉強方法や、勉強時間など親から見ていて目につく改善点は出てくるものです。
これを効果的に伝える方法として
PNP法というものがあります(ポジティブ、ネガティブ、ポジティブ法)
つまり
褒める→要改善点→褒める
ということです。
そして要改善点はHowとWhatを明確にすることがポイントです。
これらを子どもに問いかけながら子ども自身が自分なりの結論を導きだせるまで付き合うことが大切です。
ご褒美をあげる
以前この記事にも書きましたが
ご褒美はテストの結果ではなく、それまでの努力に対して設定する方が、モチベーションにつながることがわかっています。
そのとき、必ずごほうびを上げる理由を明確に伝えましょう。
そうでないと、何に対して評価がなされたのか、子どもにうまく伝わらずご褒美の効果が下がってしまいます。
早寝早起き
以前の記事では睡眠をとらないことによる悪影響についてまとめましたが、睡眠をしっかりとることによって学力にいい影響が与えられることもわかってきました。
カリフォルニア大学の脳科学者、マシュー・ウォーカー教授によると、学習のあとに十分な睡眠をとると、睡眠を取らなかった場合に比べて記憶の定着がよいことがわかりました。
このような研究からは睡眠は前日に勉強したことやテクニックをより深く記憶にとどめさせるだけでなく、理解を深めることもわかっています。
脳は寝ているあいだも、起きているときの情報処理を補完することまでやっているそうです。
文科省の調査でも、早寝早起きをしている朝型の人と遅ね遅起きをしている夜型の人の勉強やスポーツの成績を比較すると、いずれの成績も朝方の人の方がよい傾向にあったというデータも出ているそうです。
アメリカの高校生の学業成績に対する調査でも同様の結果がでていることから、早寝早起きで十分な睡眠をとることが学習の定着に重要であるといえそうです。
十分な睡眠時間については子どもの年齢によって異なり、
9〜13時間)0~3か月:14~17H 3か月~1歳:12~15H 1~2歳:11~14H
3~5歳:10~13H 6~13歳:9~11H 14~17歳:8~10H 18歳~:7~8H
となっています。
その子の年齢に応じた睡眠時間の確保が大切です。
おわりに
いかがでしたか。
今日はどの親でも一度は考えるであろう、子どもの学力について、その伸ばし方に絞ってまとめてみました。
家庭での教育にはもちろん、学校教育でも知っておいた方がいい内容かと思います。
途中、触れましたが習慣化については現在絶賛読書中ですので、(習慣の力)読み終わり次第、記事にまとめる予定です。
このように毎日育児、教育に関して1000文字~3000文字の記事を投稿しています。