失敗から学ぶための4つのステップ【失敗の科学から学ぶ】

おはようございます。”おこめさん”です。

失敗を恐れず、突き進め!

どこかにありそうなセリフです

だけど多くの場合、人はつい失敗を恐れるし、失敗自体を隠してしまいがちです。

失敗はどのように捉え、どのように次に活かせばいいのか、

これについて具体的な事例をもって書かれている本

失敗の科学から学校では教わらない「失敗の正しい捉え方」についてまとめていきます。

参考

失敗の科学

おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。

※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。

失敗の正しい捉え方とは

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▼間違いを正当化したりせずに、失敗を失敗としてありのまま受け入れる

ただこれだけです。

例えば、テストの点数があまりよくなかったとき、つい「寝るのが遅くなったから集中できなかった。」とか「隣の子の鉛筆の音がうるさかったから集中できなかった。」とか「今回は学校の行事が直前にまであったから勉強時間がとれなかった。」

のように失敗という事実に対して、言い訳といわれるものを思い浮かべてしまう人がいます。

でもこれはありのままを受け入れたことにはなっていません。

ありのままを受け入れる、とは

”テストの点数が悪かった”

ただそれだけです。

こうして事実を受け入れた先に、失敗を次に活かす道がようやくひらけてきます。

なぜ、言い訳を並べてしまうのか

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人の心の中にある問題と、環境が与える問題の2つがあるといいます。

1つ目の心の中の問題とは認知的不協和と呼ばれるものです。

これは自分の願望と相反する事実を突きつけられると、自分の過ちを認めるよりも事実の解釈をかえてしまう。つまり、次から次へと都合のいい言い訳をして自分を正当化してしまう、というものです。

自分の願望と事実が矛盾してしまうことでストレスを感じ、心の中で収集がつかなくなってしまうからだそうです。

さらに、優秀な人だったり、地位のある人ほど、その失敗を認めることによって失うものが多いから保身に走ってしまうことがあるのだそう。
でもその分、影響が大きくなってしまう。(学校の先生や親も当てはまる部分ですね)

この心理的な部分については少なくとも人にはもともとこのようなことが起こりやすいと知っておくことが大切です。

2つ目の外的要因とは 非難や指摘が起こりやすい環境です。

失敗を報告すると強い罰を受ける、と心が感じれば感じるほど、人はその失敗を隠す(もしくは事実を曲げて記憶してしまう)傾向が高まるといいます。

よく、「怒らないから正直に話して」と親が子どもにいうのは、正しかったんですね。

失敗を伝えたことによって、自分が大きな罰が受けると学んでしまうと、人は本能的に失敗を隠してしまうということなんですね。

失敗を活かすためには

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ではどうすれば、失敗を次に活かすことができるのでしょうか。

ステップ1”失敗をそのまま受け入れる”

ステップ2”それらの原因を事実として記録に残すこと”

最初の例でいうと、

「テスト勉強の時間が短かった」「勉強するときについ漫画を手にとって読んでしまった」「宿題でわからなかったところをそのままにした」などです。

ステップ3”その原因を解決できる、小さな改善をたくさん考える”

「テスト勉強の時間をつくるために、毎日お風呂に入る前に30分勉強する時間を確保する」
「勉強に集中するために、部屋の中の漫画などをリビングに移す」
「宿題で間違ったところはその日のうちに解き直す」
「授業中に集中できるように毎日22時~6時までは必ず寝る」
「睡眠の質をあげるために寝る前30分前からはスマホを触らない」

などです。(挙げだすときりがないですが、多ければ多いほどいいです)

ステップ4“これらの改善を少しずつ実行に移す”

少しずつがポイントです。

一度に全部をやってしまいたくなりますが、そうなると挫折していまう原因になるので、1日ずつとか、1週間ずつとかスパンを決めて改善をしていきます。

さらに、外的なものとして、その失敗自体を非難するのではなく、その失敗を認めそこから学び改善しようとしないこと自体を指摘するようにするといいです。

組織においても

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これらは組織においても同じことがいえます。

失敗を隠す組織はいつまでも学ばず、新しい人が同じようなミスを繰り返してしまいます。

個人としてのスキルに頼り切っているからです。

そうではなく、ある人の失敗を匿名でもクラウド上に共有し、その失敗を学ぶことを最初の研修の一歩とするなど、失敗から学ぶ仕組み自体を整える必要があります。(航空業界で事故率が下がってきたのは失敗の共有)

大事なのは失敗とはデータである。という捉え方

そのデータの山から新しい仕組みをつくり、改善していくという形なのだと思います。

おわりに

失敗って大事だよね

ってなんとなくわかってはいたんですが、それをこうやってまとめられている本の存在は非常に貴重だなと思いました。

組織の上に立つ人ほど、必読の本であると感じます。
(もちろん、個人としても活用できます)

今日もここまで読んでくださってありがとうございました!

これからもどうぞ、よろしくお願いします!

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