社会を変えるを仕事にする【こんな生き方もある】

おはようございます。”おこめさん”です。

社会起業家 という仕事、ご存知ですか?

ぼくも今日紹介する本を読むまでまったく知らなかったです。

簡単にまとめると、世の中にある問題に注目し、それを解決することを事業にする、という仕事です。

こう書くとほとんどの仕事がそうだよな

と感じるのですが、社会起業家は社会全体を巻き込み世の中を変えていく

という大きな流れ自体を作っていく ともいえます。

ということで今日は 学校では教えてくれない「社会を変えるを仕事にする」編です。

参考

おこめさん→現在育休中の2児のパパ。教員10年目。2021年4月に独立し、オンライン塾を開校予定。

※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。

社会起業家 駒崎弘樹という生き方

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まず著者である駒崎弘樹さんが何をされた方なのか、簡単に紹介します。

今では比較的一般的になった子どもが病気になったときに預かってくれる病児保育という制度、また最近聞くことが多くなった「ワークライフバランス」という概念

これらを日本中に広めるきっかけを作ったのが駒崎さんです。

この本では、その経緯が細かく紹介されています。

以下に簡単な流れを紹介しておきます。

小学生のころ、中学受験のために毎日必死に勉強に向かっていた

そのときの先生は「中高一貫の学校の入試をクリアし、いい大学に進み、いい会社に就職すればいい生活がまっている」といっていた

まわりにいる友だちも同じ感覚でひたすら必死に勉強していた

でも世の中では、リストラブームがきており、どうやらいい会社にいったらすべて安泰というものでもない気がしてきた

そんな中、単身アメリカへ留学に行き、社会に当たり前のように貢献する同級生たちを目にした

大学時代にはIT企業の社長になるも、自分が何のためにその事業をやっているのかわからなくなった(上場することが成功?ヒルズ族になりたいの?何のためのイノベーション?)

そこから自分の心の声に耳を傾け、「日本社会の役に立ちたい」に気づく

病気の子どもを預けられず、仕事をやめされたママさんがいて、この身近な問題を解決するために奔走するようになる

病児保育に対する一つの成功事例をつくることで、それがメディアで取り上げられ、いつしか国の制度としても取り上げられ、日本中の病児保育の問題の解決策の大きな一つになる

さらに、病児保育の問題が表層的なものであると気づき、その根本の問題(病気になった子どもを見るために会社を休むことが許されない風潮)に対しても同じように成功事例をつくる

それがワークライフバランス。イギリスでの例を参考に、政策提言をすることで東京のある区でワークライフバランスコンサルタントに依頼する際の費用を助成する事業が始まる。のちに全国に広まり、働き方改革へとつながっていく

大きな流れはこんな形です。

なんかすごくないですか。これが駒崎さんの等身大の言葉で綴られているので、そのスケールの大きさがより際立つんです。

こんなに悩みながら、壁にぶち当たりながら一つ一つ形にしていったんだなと。

世間にあてはめてみる

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今、日本社会では自分たちが地域や国を作っていくという意識が希薄になってきているのだと感じます。(もちろんぼくを含めます)

そして、何もしてこなかったことのつけは年をとったり、病気になったときに初めて跳ね返ってくることになります。

うちの自治体のサービスはこんなことになっていたのか、、

そのときに、その質の悪さをなげいたり、対応の悪さをぐちったりしてしまいます。誰にも届くことのない呪いの言葉を吐き続けます。それでは何の解決にもならないのに、です。

それまで無関心でい続けたことのつけが、自分が辛いときに襲いかかってくるのです。

大事なのは、このような状況を愚痴るのではなく、自分で何ができるのか、自分でも力になれる部分はないのか、この視点を持つことだと思います。

そして、世の中に関心の目を持つことです。

駒崎さんいわく、日本は今「無関心のくせに依存する」という病気にかかっているといいます。

市民は自治体に、自治体は国の補助金に、国は他国に依存する。

世の中の問題をなんとか自分たちでできることはないかって発想自体がないのです(そんなこと学校でも教わらないですからね。)

アメリカでは地域に安心して遊べる遊具を設置する活動を地域の大人たちが企業とタイアップして行っているそうです。それを読んだ時、ぼくにも思い当たるフシがありました。

自立の価値はこんなところにも埋もれている気がします。

以下本文からの抜粋です

僕たちはそれぞれの職場で真面目に働くことだけをいいこととして、社会をよくしていこうということについては、国や自治体や「誰か偉い人」のしごとだと思っている。
幸か不幸か日本はこれからアメリカのように「小さな政府」になり、国や行政は、国民の何もかもをケアすることを放棄せざるを得なくなる
だとしたら、民間において、NPOやソーシャルベンチャーが国が見放した手が届かないような領域をカバーしていかなくては、問題が放置されたままになる。
政治家や官僚だけが世の中を変えるのではない。気づいた個人が事業を立ち上げ、社会問題を解決できる時代になってきている。
一人ひとりが自らの街を変えるためにアクションを起こせる時代が来ている。
自らの手で公共を創り出すという新たな文化を作れるかどうかは、一人ひとりにかかっている

自分にあてはめてみる

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この本を読んで、改めて自分が独立して事業を起こしたい理由を見つめ直してみました。

教育における社会問題は何があるのか

それらを考えた時、でてきたのは

・自信が持てない若者

・子どもたちの人的、知識的視野の狭さ
(狭いコミュニティの中で苦しむ子どもたち、学校教育という引かれたレールの上だけを歩くことで自然とキャリアの選択肢が狭まっている)

・小中高生の自殺者が過去最多
(大きな理由は進路、学業、親子関係)

・就職がゴールになっている日本の風潮
(社会人の平均学習時間は6分)

・地域や家庭における所得格差による教育格差

などが浮かびます。

これらの解決のために自分ができること

・自信が持てない若者
→小さなことでも達成感を積み上げ、自信をつけさせる。

・子どもたちの人的、知識的視野の狭さ
→さまざな地域に住む子どもたちをつなぐコミュニティ運営、学校では教えてくれない知識を伝える

・小中高生の自殺者が過去最多
→狭い世界の中で自分を追い詰めてしまう子を減らす(視野を広げる、キャリアの認識を広げる)

・就職がゴールになっている日本の風潮
→学習を習慣化することで一生涯学び続ける人を育てる。また社会で必要な知識を学ぶことで、それらが人生の役に立つ、知ることが楽しいと思う体験を提供する

・地域や家庭における所得格差による教育格差
→オンラインなので、地域差は関係ない。(ただしネットワーク環境の差は別問題としてでてくる)所得格差によって受けられない状況を改善する取り組み(クラウドファンディングの活用)

これって…

ずばり、ぼくがやろうとしているオンライン塾おはこやにつながるんです。

もちろん、ぼくの塾だけですべての問題が解決できるとは思っていませんし、塾に通ってくれた子のすべての悩みが解決できるとも思っていません。

だけど、確実にこの問題を解決する一手としては間違ってはいないなって感じます。

駒崎さんのように日本全体を動かす波を起こせるかはわかりませんが、まずは自分の手が届くところにしっかりと教育を届ける活動をしていきたい

改めてそう感じました。

そして、一人でも多くの子どもたちにサービスを届ける努力を怠ってはいけない、届けなければ意味がないからです。

今この瞬間も苦しんでいる子がいるのだから。

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