おはようございます。”おこめさん”です。
今日は以前にも紹介した本「はずれ者が進化をつくる」からまた一つ大きな学びがあったので紹介させてください。
学校では教わらない「脳には癖がある」編です。
おこめさん→教員10年の末、独立した2児のパパ。オンライン塾 おはこやを運営中。
※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。
参考
目次
たくさん、バラバラが苦手
いきなりですが、これから出す数字を覚えてください。
覚えられますか?
では次はどうでしょう。
これも大丈夫ですか?
では最後です。
最後はちょっと覚えるのに時間がかかったんじゃないでしょうか。
たったの8つの数字です。
だけど、これだけバラバラだと脳が処理するときに普段よりも多く力が消費されてしまいます。
しかし、最後の数字も
59321437
こんな風にならべると随分見え方が違ってきます。
さらに、
1234579
と並べると
「1~9のうち、6と8がない」
と気づいたりできます。
これが「バラバラ、たくさんが苦手」という脳の癖です。
どうしても人の脳は「バラバラ」「たくさん」に対して強い抵抗感を覚えるのです。
それを解消するために、「揃える」とか「型にはめて考える」とか「比べる」ということが自動的に行われます。
誰にでも備わっている癖
実はこれは脳自体の癖なので、人の価値観や考え方以前にみんなに共通して備わっているものなんだそうです。
そうすると自然とバラバラなものを整理して理解したくなるものです。
例えば 性別
あの人は男の人
あの人は女の人
多くの場合、見た目でもって瞬時に頭の中で整理されます。
(それは過去の自分の経験から判断されます)
でもたまに見る性別が見た目で判断できない場合、
あの人は・・・どっちなんだろう?
というエラーが脳に現れてしまうのです。
(そもそも脳の中に性に対する正しい知識がないとそのエラーは起こりうるんですよね)
また個人に対する見方も同じです。
あの人は真面目な人
というようについ人は過去の経験からカテゴライズして人のことを認識しがちになります。
(そうした方が脳の処理が楽になる)
これらは本来脳の機能として、備わっている大事なはたらきで
これがなかったら、人の脳は今以上にエネルギーを消費してしまい、日中のパフォーマンスが安定しなくなっていたのだと思います。
だけど、こういう癖があるってことを知っているかどうかは大きな違いだなと感じます。(また、常にその脳のはたらきが正しいとは限らない)
自分のことを勝手に決めつけられる(自分も決めつけてしまう)
まわりから枠にはめようとされる(自分も枠にはめようとしてしまう)
こういう癖が人にはあるんだって知っていると
ついそうしてしまいそうになったときに、冷静に判断することができます。
脳の認識を疑うことができます。
今自分は枠にはめなくていいものをはめようとしていないか?
分けて考えなくてもいいものを分けようとしていないか?
これって比べる意味ある?
ふつう(平均)って何?
差別や偏見なんかも元をたどればこういう人間に備わった本能的な部分が関係しているのかもしれません。
おわりに
今日は脳の癖についてでした。
自分もこれを知ったことで、まわりの見え方が少し変わりました。
もちろん、まだまだ気づいていない癖はたくさんあるんだろうけど、まず知ることから、行動の変化は起きます。
知らなければ行動を変えようともできません。
その意味でぼくはこの本に出会って、自分がこれまで自然としてきた
揃える、比べるという癖を認識できて嬉しかったのです。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。