おはようございます。”おこめさん”です。
今日はシングルタスクという本から、すぐに使える勉強への集中術を紹介します。
学校では教わらない「1点集中術」編です。
参考
おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。
※ここでいう学校では教えてくれないというのは、公教育の土台の中にこのカリキュラムが組まれていない(そんな隙間がない)ということで、熱心な先生の中には個人的に伝えている方もいらっしゃいます。ただ、仕組みとしてはそうなっていないよね という問題提起も含めてです。
目次
シングルタスクとは
とにかく一つのことだけに集中して作業する、というシンプルな方法のことです。
それについてまとめたこの本は世界的ベストセラーになったことで日本でも話題にあがりました。
でも言われてみたら、当たり前のことな気がしませんか?
一つのことに集中しろ!って
だけど、意外と人間って集中しているようで、他の事に気を取られて…ってことが頻繁におこっているといいます。
例えば、自宅の机で勉強をしていたとします。
読みかけの本(宿題関係)が目に入ってくると、頭の中では
「そうだ、あの本来週の月曜日までに読んで、まとめないといけないんだった。いつ読む時間を確保しようかな。今はそれよりも大事なことをやっているし、今日の夜と明日の夕方の時間を使おうかな。いや、明日の夕方は友達と遊ぶ約束が…」
のように、頭の中で別の思考が浮かんできて時間と共に集中力が奪われてしまいます。
このように人は一つのことに集中した方がいいっていくらわかっていたとしても、環境や仕組みがそれらを許さないってことが往々にしてあるのです。
マルタタスクについて
そもそもマルチタスク(複数の作業を同時にすること)ができる!
と言っている人も同時にやっていると思い込んでいるだけで、実は複数の作業を切り替えながら一つ一つの作業をやっているだけといいます。
そしてその切り替えは脳に大きな負担を与え、結果的に効率が悪くなるそうです。これらは複数の研究からわかっています。
また、切り替えるのではなく、2つの作業を同時に行えばいい!
となるのですが、この場合は前頭前野の取り合いになり、情報を記号化しにくくなることもわかっています。
まとめると、マルチタスクはダメ、絶対! です。
なにが注意をうばうか
・自分の思考
・外部の刺激
この2点だといいます。
自分の思考は「つい別のことを考えてしまう」というもので、これは頭の中にふっと浮かんでくる様々なことが要因となります。
外部の刺激は、誰かに話しかけられた、外から音が聞こえた、好きなゲームが目に入った
などがあります。
例えば、数字を数えることに集中しているとします
このとき、端から「1、2、3、4…」と数えていて、突然「ちょっと〇〇さんいいですか?」って話しかけられたら、どこまで数字を数えていたかわからなくなる、そんなことってありますよね。
あれがほとんどすべてです。
人の脳は一つの作業をしている間、外部からの刺激があると集中力が奪われてしまうものなのです。
自宅での勉強に転用する
これらを踏まえて勉強についてです。(子どもだけでなく、社会人にも)
勉強においてもシングルタスクがいいに決まっているのです。
なので、複数の教科を同時に(そんな人はなかなかいないと思いますが)
するっていうことはNGですね。
よく言われる、間隔練習、交互練習自体は、集中している対象を都度切り替えて行うもので、ここでの目的は集中ではなく、記憶の定着です。
だから、交互練習がいいんだと意識するあまり、5分毎に切り替えるというのは脳の集中力を逆に奪ってしまうことになります。
あくまでも30分程度での切り替えをおすすめします。
では、一つのことに集中して取り組めるようにスケジュールを組んだとして、注意を奪ってくる2つ(自分の思考、外部からの刺激)を排除する仕組みを考えます。
まず自分の思考についてです。
勉強をしていて、ふと週末の遊びの予定が気になったり、次の試合について考えたくなったり、ということは誰にでもあることです。
ここで大事なのは、それら浮かんできた思考を一度外に吐き出すということです。
つまりメモしておくってことです。
そうすると脳は安心して元の作業に戻ることができます。(メモしたものは裏返しにするなど、再び目に入らないように注意)
次に外部からの刺激についてです
勉強机のまわりを自分の聖域にする、というのはよく言われることですが、これって脳の仕組み上も理にかなっていることだったんですね。
具体的にはこうです。
・机には今勉強している教科しか置かない
・机に座って見渡したときに誘惑となりそうなもの、すべてなくす
・自然音を聞きながら勉強する(もしくは家族に○○時までは話しかけないでと伝えておく)
です。
これらの徹底によって、ほとんどすべての外部からの刺激を排除することができます。
これでいくと、漫画やゲームなどは勉強机から離れたリビングなどに置いておくといいですね。
また音楽を聞きながらの勉強は効率を下げることがわかっていますが、逆に自然音を聞きながらの勉強は脳の集中力をあげることがわかっています。
このとき、注意しないといけないのがYouTubeの再生です。
確かにYouTubeにはたくさんの自然音(波、雨、森、鳥、川)などがあります。だけど、途中に入るCMやまわりに表示される関連動画、履歴など誘惑になりそうなものはたくさんあります。
そこで、おすすめなのがスマホのアプリです。
これだと延々と自然音が流れてくるだけで、誘惑となるものはありません。
唯一不安があるとすればラインなどの通知に関してです。
通知を切るってことをしていないとむしろ集中力を下げることになります。
ここは一長一短ですね。
おわりに
ということで、今日はシングルタスクから勉強への転用という形でまとめてみました。
ぼくもこの本を読んで早速作業机の周りの整理をしました。
あとはできるだけ今やっている作業だけに集中するために、思いついたことをひたすらメモして、頭から出していくということを徹底しています。
(ぼくが使っているメモアプリはTrelloというもの。かなり便利です。)
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。
これからもよろしくお願いします