おはようございます。”おこめさん”です。
今日は昨日に引き続きスマホが与える悪影響についてです(後半)
また最後には、気になる子どもへの影響についても別で取り上げようと思います。
もしよかったら最後まで読んでみて下さい。
前半はこちら スマホが与える4つの悪影響 前半
おこめさん→教員10年の後、4月から独立、6月からオンライン塾を開校予定。2021年3月末まで半年間の育休取得の2児のパパ。
目次
スマホによる悪影響③ストレス
スマホを利用することによってストレスが増加してしまう人は意外と多いそうです。
例えば
2000人近くのアメリカ人を調査した結果、SNSを熱心に利用している人たちの方が孤独を感じている率が高かった
5000人以上を対象にした実験では、Facebookに時間を使うほど、幸福感が減っている
10代を含む若者1500人を対象にした調査では、7割が「インスタのせいで自分の容姿に対するイメージが悪くなった」と感じている
20代が対象の別の調査では半数近くが「SNSのせいで自分は魅力的はないと感じるようになった」と感じている
12~16歳向けのアンケートでは回答者の半数近くが「SNSを利用したあと、自分の容姿に不満を感じる」
Facebookとツイッターのユーザーの3分の2が「自分なんか駄目だ」解答
というように悪影響を指摘するデータがたくさんあります。
しかし、実際に使っている人を見ると、SNSによっていい影響を受けている人がいるのも事実です(ぼくもその一人…だと思いたい)
そして、たしかに「人生の満足度があがった」とか「自信がついた」というポジティブなデータもあるそうです。
そこで様々な研究70件をまとめてみると、
たしかにSNSは精神面に悪い影響を及ぼすが、平均すると影響は小さいということがわかったそうです。
あくまでも平均の話で、やはり使い方次第では悪い影響を強くうけてしまう 人もいるというわけですね。
SNSを頻繁に利用することで精神状態が悪化するリスクのある人もいるということです(この悪影響は若者に対して特に顕著)
ではスマホやSNSの何がストレスの原因なのでしょう。
著者はデジタルな嫉妬が大きいといいます。
SNSがなかったときは、比べる対象といってもせいぜいクラスの何十人か、職場の同僚など限られた中だけだった
しかし、SNSの登場により、世界と接続されたことであっという間に比較対象が広がってしまったのです。
インスタグラマーがあげた完璧な写真と比べてしまい、「よい人生とはこうあるべきだ」という高いレベルの価値観に触れることができてしまう、
何百万人ものライバルと向き合うことになっているのです。
④依存
これはスマホに潜むさまざまな仕掛けによるものが大きいといいます。
そもそもSNSの目的のほとんどは「広告」です。
SNSをいかに利用させ、その中に巧妙に広告をいれていくか、そしていかに購入へとつなげるか、そのために長い時間そのアプリを起動させ続けるが重要となっています。
ゲームなどのアプリでも同様です(課金による売上もここには入る)
つまり、できるだけ長くそのアプリの虜になってもらえるかがアプリ開発会社にとっての勝負なわけです。
そのために開発担当者は人々の性質(新しい情報がほしい、通知が気になる、今あの人は何をしているのだろうなど)を巧みに利用し、細部まで設計をしているといいます。
通知音がなるというのも、利用者にとって親切な設計というよりは、「もしかしたら、〇〇さんからの返信があるかも」という期待を抱かせて、少しでもスマホを手に取り、アプリを起動するように仕掛けているわけです。
こうして、たくさんの雑音を潜り抜けて人々の頭の中に入ってこようとするアプリの数々は脳のドーパミンのシステムをハッキングするのがますます上手になっているといいます。
子どもにとっては
しかもこの依存については年齢が若いほうがその影響が大きいこともわかっています。
衝動に歯止めをかけて報酬を先延ばしにするはたらきをもつ前頭葉は25~30歳になるまで完全には発達しないからです。
さらにドーパミンの増減の激しさも若い頃のほうが活発であることがわかっています。子どもは嬉しいことがあると大人よりも嬉しい、悲しいことがあると大人よりも悲しいということです。
まとめると、子どもの方が依存しやすく、さらにSNSによる様々な影響を受けやすいということなのです。
昨日の記事で取り上げた睡眠についての悪影響も若者の方が大きいのです(親はこのことを知っている必要があります)
15~24歳で睡眠障害の診断を受けた若者の数は2007年から10年で5倍に増えています。(とくにiPhoneが登場した2011年に爆発的に)
さにこの10年で睡眠時間が1時間も減少している(20カ国、70万人の若者調査)
1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高めるという研究結果もでています。(16件の調査、12万5000人の若者)
つい、これからの時代スマホ利用は絶対!と考え、早めに与えてしまいたくなりますが、それは未発達の子どもの脳にとって、かなり危険なことをしてしまっているのかもしれませんね。
おわりに
便利なアプリがほとんど無料で使える今の状況は、本当に恵まれた環境といえるのでしょうか。
確かに格段に便利になったとはいえます。
しかし、正しい使い方や付き合い方を知らないと、お金よりも大事な「心の豊かさ」や「取り戻せない時間」という何物にもかえられない貴重なものが犠牲になってしまうことになります。
学校のカリキュラムでここまでの情報を伝えることになっていない現状では、親がそれぞれの子どもに対して適切な付き合い方を教えていく必要がありそうです。
ということで、明日は正しいスマホとの付き合い方というテーマで記事をまとめてみます。
興味のある方は明日も読んでみて下さい。
今日もここまで読んでくださってありがとうございました。